応用情報技術者試験(AP)の合格体験記|勉強方法(Udemy・アプリ)と2026年度CBT化の変更点

2027年度から、応用情報技術者試験と高度試験は再編される予定です。そのため、現行制度としての応用情報技術者試験を受験できるのは、2026年度がラストチャンスとなります。

この記事では、2025年度秋期の応用情報技術者試験に合格するまでに行った学習方法と、2026年度から予定されているCBT化などの制度変更について、所感を交えてまとめます。

応用情報技術者試験(AP) 試験概要

応用情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の一区分であり、ITパスポート試験、基本情報技術者試験の次のステップに位置づけられる国家試験です。ITを活用したサービス・製品・システム・ソフトウェアを作る人材に必要な、応用的知識・技能が問われます。

IPAの公式情報はこちら。

2026年度制度変更ポイント

現時点で分かっている点について

  • マークシート+手書き回答がCBT方式に変更
  • 例年春(4月)と秋(10月)に実施されていた試験が、2026年度のみ11月と翌年2月に変更
  • 午前試験・午後試験に分かれていた試験が、科目A・科目Bという名称になり、別日での受験に
  • 2027年度に試験制度が再編成され、「応用情報技術者試験」という名称の資格の受験チャンスは2026年度が最後

ラスト受験な上に二重三重の変則ルールとなる今年度受験。「このタイミングで受けるべきか?」と悩む方も多そう。

科目A(午前試験) 試験概要

  • 試験時間150分
  • 多肢選択式(四肢択一)
  • 出題数80問

60点で合格のため、48問正解したら合格となります。

範囲がめちゃめちゃ広い、かつ最近のトレンドを取り入れた問題も出ます。

60点上回ってたらとにかく合格!という気持ちで挑むのをおすすめします。ある程度割り切りが大事。

マークシートは段ずれ解答怖すぎて苦手だったのでCBTは良さそうと思う反面、問題文に直接メモを書き込んだりができないのが不便そう。

科目B(午後試験) 試験概要

  • 試験時間150分
  • 記述式
  • 出題数11問中、5問解答

自分が得意な分野を以下の11の専門分野から選択して回答します。

  • セキュリティ(これは必須解答)
  • 経営戦略
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

分野については得意分野を選んで解答すればよいので、解答予定のない分野は放置でOK。

選択問題も出るときは出るが、基本的には記述式で、文字数指定で長文(長いと30文字くらい)を答えさせられる問題もある。

こちらは個人的にCBT化は大変うれしい。長文を消しゴム掛けながら回答するよりは、コピペしたりしながら文章を作成できるのがよさそう。

ただし、科目Aと同じく問題文に書き込みができないため、一長一短かも。

応用情報技術者試験(AP) 学習方法

私が合格までにやった学習方法をご紹介。

私の受験記録

まず、私の合格までの道のりについて簡単に。

  • 第一回受験:午前問題の対策をひたすらやる→午後の演習が足りなくて午後で不合格
  • 第二回受験:勉強さぼってて直前になって前回午前はイケてたし!と午後の問題対策をちょろっとやったけど、午前問題で不合格
  • 第三回受験:午後問題をちょくちょくやりつつ、午前の演習を隙間時間にひたすら実施→合格

このことから、午前と午後の対策のバランスが大事ということが言えるかと思います。

午前は範囲が広いので、ここまでやれば完璧!というものはなく、(人間は忘れる生き物です)全体を網羅的に繰り返すことが必要かなと。

午後は演習の数が物を言います。過去問を実際に解いて、答え合わせの時はただ答えを見るだけじゃなくて「なぜその解答になるのか」を解説などを見ながら確認するのが良いです。

勉強時間としては、一年半ずっと勉強してたわけではなく、結構さぼり期間が多いので、トータルで言うと8か月くらいだと思います。私は基本的に仕事の昼休みを活用していたので、毎日30~40分を週多くて5回といったところでした。

本番の直前は結構家でもやってました。

使用教材1:動画教材(Udemy)

応用情報技術者試験では、Udemyの動画教材をメイン教材として使用しました。

Udemyは世界中のスキルを動画で学べるオンライン学習サービスで、日本では「こどもちゃれんじ」「進研ゼミ」でおなじみのベネッセがパートナー企業として日本語展開などを行っている模様。

ものすごく個人的な意見ですが、「動画教材は、解説の方との相性が重要」と思ってます。解説の方の話し方、抑揚の付け方、その辺が合わないと頭の中で情報が滑ります。

逆にそこが合うと、問題と向き合ったときに「あ、あそこでしゃべってたやつだな」と動画解説の内容がよみがえります。さらに個人的には、よどみなくキレイに話される方よりは、ちょっと癖がある方の方が身に付きやすい気がします。

リンク先の解説の方は、私はとても相性がよく、いろんな場面で「あ、あの解説してた時の奴だな」と思い返す場面が多かったので、大変助かりました。

網羅的に学ぶのであれば本を買うのもいいですが、誰か人の声で解説してもらった方が、絶対頭に入りやすいです。

使用教材2:応用情報技術者試験 過去問道場

過去問の演習にはこちらのサイトをヘビーローテーションしました。

スマホアプリもあり、無料で解説も付くため、隙間時間にポチポチ回答し、必ず解説も目を通すようにしていれば、午前の回答率はかなり上がるはず。

合格までのおすすめの学習方法

まずは先ほど紹介したUdemyの動画教材(科目Aの方)の分野別解説を網羅的に全部見るのがおすすめです。

いきなり過去問に行ってもいいのですが、一度動画教材を見てから入った方が解説も頭に入りやすいです。

完全に理解しようと思うと難しいと思うので、とりあえず一回目を通す!で網羅します。

あ、この辺の解説はわかるな、という分野は多分得意分野です。動画解説見てもちんぷんかんぷん…という分野は不得意分野です。

科目Bの選択問題の選択候補の選別にも使えますし、いわゆる「捨てる」分野の選択にも使えます。

科目Bの対策のためにも、科目Bで選択する分野が決まっているのであれば、その分野を重点的に見るのもおすすめです。

1.5倍速で見れば15時間くらい。一日30分見ればひと月で終わると思いますので、まずは早めに一旦網羅的に知識を入れておきましょう。

分かってる、ではなく、これなんか見たことある?の状態にすることを目標にします。

その後過去問道場で科目A(午前)問題をヘビーローテーションします。やりきった!は多分無いので直前までどんだけこなしたかが重要です。

どれだけやったか記録に残ってたので確認してみましたが、私の記録は

  • 一回目の受験前:1068問→午前一発合格(75点)
  • 二回目の受験前:さぼり倒して62問→午前不合格(51点)
  • 三回目の受験前:468問→午前ギリギリ合格(60点)

こんな感じでした。(過去問道場の機能で確認できるので、ログインして使用するのをおすすめします。)

このことから、過去問をこなした量がとても大事ということがわかるかと思います。

ある程度過去問を流したら、午後問題に手を付けましょう。

過去問道場には午後問題もあるので、それを使って解いてもいいですし、IPAの公式にも過去問題がありますのでそれを使って本番っぽく解いても良いと思います。

分野別に1回分を一旦自力で解いてから、解説を見るのがおすすめです。先ほどのUdemyの科目B対策の動画が、過去問1回ごとに1つの動画になっていますので、それを見て解き方を確認してまた別の回の過去問を解く、を繰り返すのが良いと思います。

できれば本番相当で、1問あたり25分くらいでチャレンジする、を繰り返すのが良いです。

分野については必修のセキュリティからまず手を付けましょう。その後は4つぴったり選ぶのではなく、余裕をもって5~6個選んでおくのが良いです。

まれに、その回だけ異様に難しい時があるため、あれ?これ難しくない?と思ったら別の分野に移動できるように、多めに用意しておきます。

それ以外の分野は捨ててOKです。全部やる必要はありません。

どれが得意かわからない、ということであれば一度全部一回ずつやってみるか、解く前に1問ずつ動画教材の過去問解説を見るのもありです。(最新の回は演習したほうがいいので、ちょっと古い回を見るのがおすすめ)

科目B(午後)対策ばっかりやってると午前がおろそかになるため、隙間時間を使って科目A(午前)をしっかり回しましょう。

応用情報技術者試験(AP) 受験をおすすめする人

応用情報+高度情報技術者試験は2027年度再編予定のため、応用情報技術者試験受験は2026年度がラストチャンス。

あえてこのタイミングでのチャレンジを個人的におすすめする人。

資格を取ったら会社からお金がもらえる人

資格を取った時に奨励金などが出る会社にお勤めの方。

だいたいどこも一回合格したらおなじ資格名ではもう奨励金が出ないと思うが、再編後は再編後の資格名でもう一度取れば二重にゲットできる…はず。

受験料もろもろが自己負担なら落ちるとマイナスになってしまうが、個人的にはしっかり対策を立てれば合格できる試験だと思うので、もらえる金額によってはコスパよし。

再編後の資格に挑戦予定の方

これは現時点では不明確ですが、今応用情報技術者試験に合格しておけば、再編後の資格に挑戦する際に何らかの免除制度が期待できます。

今も応用情報技術者試験に合格していれば、高度情報技術者試験の科目A-1(午前I)が免除となりますが、おそらく再編後の資格についても現行制度の応用情報技術者試験の合格で免除となるのではないかと予想されています。

※あくまで予想ですので挑戦はご自身の判断でお願いします。

再編後の資格に自信がないけどIT資格が欲しい方

ITパスポートや基本情報技術者試験ではちょっとIT資格として弱い。

でも再編後の試験制度だと専門的なので難しいのでは?という方には現行制度の応用情報技術者試験はおすすめです。

範囲が網羅的な代わりに、一つ一つの分野はそこまで深堀されていないため、何か1つ得意な分野があるわけではないけど、IT資格が欲しいという方に向いていると思います。

あとは自分がどういう分野が得意か見極めるのにも使えるかもしれません。
実際私も応用情報技術者試験の午後試験の勉強をしているときに、あれ、わたしDBなら全然わかるな、となって次のDBの受験を決めました。

後二回の受験チャンスですが、ひたすら過去問をやれば合格できる試験です。
国家資格なので、ほかのベンダー系のIT資格に比べればお値段もお手頃。
ぜひ挑戦してみてください。

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